人気の平屋、メリットは? - 姫路で一戸建てを建てました!間取り大公開

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人気の平屋、メリットは?

・家族を常に身近に
近年、地方を中心に人気が高まっているのが平屋です。
新しい団地でも一定の割合で見掛けるようになってきましたね。
今回は平屋のメリット、デメリットを考えましょう。

平屋のメリットとしては設計の自由度の高さが挙げられます。
平屋でない住宅は2階以上を設けることが前提になりますので、階段は必ず要りますし、吹き抜け空間も自由には作れません。
この点、平屋は屋根裏の空間を自由に使えます。
また、コンパクトな間取りなので動線は比較的短い利点もあります。
例えば、2階にあるのが一般的なベランダは同じ1階にあり、動線は必然的に短くなります。
家族の距離感が近いというか、常に近くに感じられるというメリットもあります。
子育て世代には安心な点かもしれませんね。
1次取得者には当面は関係ないかも知れませんが、平屋である以上、もともとバリアフリー設計に近いので、老後に住みやすいという利点もあります。

・デメリットも多い
一方、2階建て以上と比べた際のデメリットもあります。
住宅は敷地の広さに対して床面積の上限が決まっています(=建蔽率と呼ばれる割合のこと)。
だから、例えば、同じぐらいの面積の区画が並ぶ住宅地の一角を購入した場合、周囲の2階建ての家と平屋の家を比べると、住宅の面積は半分ほどになります。
上記のメリットの裏返しのようになってしまいますが、コンパクトな家というのは家族の距離感が近い半面、人数によってはどうしても手狭になってしまいますね。
だからと言って、平屋で2階建てに近いゆとりを確保しようとすると、より広い敷地が必要になります。
当然、土地にかかる費用は跳ね上がるわけで、コストパフォーマンスという点で優れているかは疑問です。

それでも、建てる場所が高台の山中や周囲に何もない海辺なら、広めの用地が安く確保できるかもしれません。
そうした土地ではなく、一般的な住宅地に平屋を建てるとすると、別の問題もあります。
それが日当りや通風性です。
単純に考えれば分かりますが、周囲が2階建ての住宅ばかりの中に、1軒だけ平屋があれば、周りの家の日陰に入りますし、風は遮られます。
多くの人が2階建てにするのは、それなりの理由があります。
こうしたメリット、デメリットを勘案した上で「それでも平屋が良い」と言い切れる場合のみ、選択すべきかも知れません。